■第2・第4火曜日 15:00〜15:05 「小野須磨子の笑顔でこんにちは」内

アレルギーに関してはいろいろなトラブルを持っている方も多いのではないかと思います。このコーナーでは、倉敷市児島上の町「倉敷アレルギークリニック」の院長・尾崎公孝先生にお話を伺っています。ホームページでは、放送内容に基づいてご紹介します。


尾崎公孝先生
「私がお答えします!」

アレルギーに関するお問い合わせはこちらからも受け付けます。

   <倉敷アレルギークリニックへのアクセス>

   ■倉敷方面から    
稗田十字路を上の町方向へ進みます。JR上の町駅を通過してから2つ目の信号を通り過ぎたら、そこからおよそ100メートル。右側を見ながらゆっくり進んでください。
   ■児島下の町方面から
国道430号線・琴浦交番を北へ入ります。琴浦西小学校を右に見ながらしばらく進むと、右手に児島上之町郵便局があります。そこからさらに前進すること100メートル、左手です。


    

このページに掲載されていない、これまでの放送内容については、このページの一番下をご覧下さい。


■9月9日(火) メールでのご相談■

 秋口は、喘息が起こりやすい時期です。春先と秋口が多くなるのです。この時期、運動会の練習などがありますが、くたくたになって帰ってくると夕方から夜にかけて喘息が出ます。これを「運動喘息」といいます。普通は運動中に出る(運動誘発喘息)のですが、場合によっては、運動中は大丈夫でも、家に帰って入浴をして寝ようかという時に出ることもあるのです。この運動時の疲れと、明け方の温度変化に要注意です。寝冷えしないようにすることと、喘息の人は運動をし過ぎないようにすること。まわりの人が気をつけてあげることが大切です。

 花粉症も出てきています。この時期はヨモギやブタクサによるものです。ブタクサは河原や広い野原にあり、特徴のない草です。ヨモギもブタクサもキク科の植物です。この時期、キク科のものはキクも含めて危ないと考えてください。大雑把にいうと、秋はキク、夏はイネ、春はヒノキやスギです。

 もうひとつ、この時期に多いのが蜂アレルギーです。9月は蜂が気が立っている時期なので、蜂にさされることが多いのです。1回目、2回目はまだ大丈夫でも、3回目あたりでショックを受けることがあり、死に至ることもあります。蛾の幼虫の「イラ」も危険です。気をつけてください。

(この文章は、放送された内容の抜粋です。詳しくは、専門医にお尋ねになることをおすすめします。)




■7月22日(火) メールでのご相談■

 愛媛県の方から、ホームページを見てメールでの相談をいただきました。「20歳の息子についてです。3歳のころからじんましんが出始めて、アレルギー症状の鼻炎と結膜炎とアトピー性皮膚炎を発症。中学生のとき、ソフトボールの練習後の夕食時に器官のつまり、嘔吐といった症状が出て、粘膜性じんましんと診断された。その後も時々、摂取食物によって同様の症状があったが、最近になって4年ぶりに再発した。セレスタミンを99年7月にいただいているがこれは服用しないほうがよいでしょうか。また、日常生活で心配だが予防薬、常備薬としてなにかないでしょうか」という内容です。

 この症状は、5つくらいのアレルギーが全部出てしまった形です。大抵の人はこのように、3つ4つ、時期は違うのですが複数で出てきます。または、シーソー現象といってひとつがよくなると次のところ、と、交互に出ることがあります。ソフトボールの練習後の症状については、おそらく喘息だろうと思われます。スポーツをしている子供に多いのですが、激しい運動をしたあとに発作がでやすい「運動誘発喘息」というのがあります。また、運動したあとに食事をとると発作が出る、という症状もよくあり、この方の場合もこれにあてはまるのではないかと思われます。

 体質はなかなか治りません。ストレスや運動といったきっかけによって再び出てくることがあります。セレスタミンは、悪いときに服用するのはいいのですが、予防にはなりません。服用しないほうがいいと思われます。予防薬としては「抗アレルギー剤」。悪いときには「セレスタミン」でもよいかと思います。




■7月8日(火) アレルギーの全般的な治療について その2■

 一旦よくなっても再発するのがアレルギーです。民間療法などに飛びついても、最初はよくなっても再発してしまうのが実状です。

 「高い薬をつけると確かによくなる」といい、これは気分による部分が大きいのですが、根本的な治療にはなっていません。薬は、同じ薬がどこの病院にもあるものです。その薬を、医者が自信をもってどの程度使い、どの段階で効き目を判断するか、というさじ加減が鍵になってくる部分があります。同じ漢方薬を何年も飲み続けなさい、という診断はどうかと思われます。長期の休みなどを利用して時間をかけて順番に治していくこと、また同じく時間をかけて、医者と患者の信頼感を築いていくことが大事です。

 初期の治療には外用ステロイドが必要となります。しかし「ステロイドは悪い」という情報も流れています。ただ、これはこのステロイドを使うとよくなってしまうので、使わせずに民間療法を勧めて、それでよくならなかったら「以前に使ったステロイドの副作用」のせいだとする業者の宣伝方法なので気をつけないといけません。




■6月24日(火) アレルギーの全般的な治療について■

 梅雨どき、喘息の人などにとっては体に水がたまってくるような感じで辛い時期です。

 アレルギーにはいろいろな病気があります。喘息、アトピー、花粉症、アレルギー鼻炎消化管アレルギーなど、いろいろな場所にきます。その全体を見ていかなければいけません。アトピーだからといって皮膚だけ見ていればいい、という訳ではないのです。これまでは、それぞれ皮膚科、耳鼻咽喉科などと分かれていましたが、アレルギー科が誕生して全体的に診断することができるようになりました。

 そして、根気よく治す、ということ。体質は性格と一緒です。パッと治るものではありません。根気よく治せばだんだんよくなります。体質は変わりませんが、症状がまったく出ない状況が何年も続けば治ったも同然です。ただ、宣伝などに惑わされず正しい治療をしてください。現代の病気は体質や生活習慣からきている場合がほとんどです。人から移されるものよりも、自分が原因のものが多いのです。ですから、他力本願ではなく、自分で根気よく治さないといけません。

 最終的な目標は体質の改善ですが、最初は、発作が起きれば発作を治めないといけませんし、アトピーでかゆければ、かゆみを止めなければいけません。まずはその緊急治療。そのあと予防の治療、それから体質の改善です。もちろん、原因も突き止めないといけません。これだけでも根気が必要ですが、専門医のもと、気長に治療をしていきましょう。




■6月10日(火) リスナーからのEメール■

 質問のメールが届きました。1つめは「6歳になる息子が、2歳頃から実家に行くと咳が止まらなくなり、呼吸がぜいぜいしてしまいます。近くの病院で調べたら動物アレルギーとハウスダストと言われました。実家では家の中で犬を飼っているためとわかっていますが、外に出すのもかわいそうだし、子どもも犬が大好きです。なにかよい治療法がないものでしょうか。実家に泊まりに行けずに困っています」というものです。犬は、以前は外で飼うものでしたが、今は部屋の中で飼っている人も多くなっています。このケースもアレルギー性の喘息ですので、どうしようもない状況です。生まれてから2年間で少しずつ敏感な体質を獲得したことになるので、すぐに元に戻るということはありません。この場合は、実家の犬を普段から外に出すようにして、家の中を大掃除しないといけないでしょう。または、実家には行かないようにする、ということです。

 もう1通は「私の住むマンションで犬を飼ってよいことにするかどうかの話し合いが進められています。その中で、もしマンションの犬や猫が原因で動物アレルギーになったらどうするのか、という意見が出ました。同じマンションに犬や猫がいるだけで、接触するわけではないのに動物アレルギーになったり発症したりするのでしょうか」というものです。共同生活の場ではありますが、濃厚な接触がなければ、3軒先で犬を飼っているからといって、動物アレルギーになるということはありません。神経質になりすぎるのも考えものです。飛んできた毛を吸い込んだり、唾液などを触ったり、ということがなければ大丈夫と考えて構いません。




■5月27日(火) 遺伝的なアレルギー体質について■

 「アレルギー体質」という言葉はよく使われます。ある種の人々がある種の物質に拒絶反応を起こすことをアレルギー体質というのです。これは遺伝によるもので、研究によると、アレルギー体質の人には「IGE(免疫グロブリン)」という物質が増えていることがわかりました。これが「T型アレルギー」で、アトピーのことです。このIGEを調べる方法も最近になってわかってきました。ですから、IGEを調べれば、原因も含めて詳細がわかるのです。また、IGEをつくりやすい体質が遺伝するということもわかってきました。遺伝のしかたは、優性遺伝ではないかと思われます。つまり、かなりの確率で遺伝するわけです。体質は治りませんが、治療によってIGEが正常になった人もいます。根気よく体質を改善することが大事です。




■5月13日(火) アレルギーの原因(アレルゲン)について■

 アレルギーの原因と一口に言っても幅広いものです。間接的な原因としては、心の問題があったりしますが、今回のお話はアレルギーを引き起こす直接的な原因(アレルゲン)についてです。大きく分けて2つあり、1つは吸入系のアレルゲンで鼻や口から吸い込む形で体内に入るもの、もう1つが食事性のアレルゲンで、食事の形で口から入って体に取り込まれるものです。

 前者の代表的なものがハウスダスト(家庭のホコリ)です。ホコリの中には目に見えないような小さなダニやカビなどが含まれていて、アレルギーの原因としては1番多いのです。アレルギー鼻炎やアレルギー皮膚炎を引き起こします。また、花粉も鼻から吸い込まれて目や喉に行きます。花粉の場合は喘息やアトピーは引き起こさないのがほとんどです。つまり、同じ吸入性の原因でも、ものによって何が起こるかは変わってくるのです。カビによっても、喘息やアトピーが起こることも分かってきています。動物の毛やフンも原因になります。ハムスターやフェレットなど、毛のある小さなペットが原因となることが多いようです。同じ状況の中でも、症状が出る人と出ない人がいますが、それが「アレルギー」なのです。

 後者は、小さなお子さんに出るアトピーや喘息の場合の原因となることが多く、卵、牛乳、小麦、大豆、ピーナッツなどが原因となります。食べれば悪化するのですが、以外と気がつかないことが多いようです。血液検査をすればわかりますので、検診などで診断されたら原因の検査をしてみることをおすすめします。




■4月22日(火) リスナーからのEメール■

 「2ヶ月の娘がいます。生後1ヶ月あたりから、頭や顔、首、体に赤い発疹ができてきて、小児科で診てもらったところ、アトピーかどうかわからないが塗ってみるように、と、アズノールとロコイド軟膏を処方されました。ただ、ステロイドが心配で、まだ塗っていません。どうなんでしょうか」というメールをいただきました。

 赤ちゃんの湿疹は「乳児湿疹」といい、アレルギー体質がなくても、皮膚が敏感でよくかぶれます。ですからアトピーとは決め付けられませんが、可能性はあります。1、2週間で出てくる場合もあるのです。母親にアレルギー性の病気があれば、子供にも出る可能性が高くなります。というのも、生まれたばかりの赤ちゃんには免疫能力がなく、母親の胎盤を通じていろいろな免疫や抵抗力、抗体なども受け継がれるのです。ただ、今回のケースは、全身に出ているところから判断して、普通のかぶれではなく、アトピーではないかと思われます。

 さて、処方された2種類の薬ですが、アズノールはステロイドではありません。ロコイドはごく弱いステロイドです。結論からすれば、専門医は即効性のロコイド軟膏をお勧めします。アズノールは効きが悪く、長く使いつづけることにより、別の副作用の心配があります。ただし、ステロイドの軟膏を塗って治すことは根本的な治療ではないので、いつもお話するように、根治療法、体質改善など、徹底的に治療をすることをお勧めします。




■4月8日(火) アレルギーとストレスについて■

 「心」の問題はアレルギーの発症原因のひとつとなります。「心因」といったりします。アレルギーの中でも、アトピー、喘息、じんましんなどはストレスが原因で治りが悪くなります。すべてが発症原因ではなくて、悪化原因となるのが「心因」の場合が多いのです。実際の原因は人間関係なのに、それに気がつかず、または、その原因から目を背けて「原因は別のところにある」と、薬を飲んだり、水を飲んだり、電気を当ててみたりする場合があります。その結果、余計に悪化したりします。子供にとっての人間関係は親子関係。親から過大な期待をかけられる、などがそうです。子供は親からのストレスがかかると逃げられません。反抗することもできず、逆に親の顔色を見る「いい子」になります。ところが、裏にはストレスが隠れているわけですから、余計にアトピーが出たりします。アレルギーの原因について、親とすれば「自分ではない」と思いがちですが、少なくとも子供の責任ではないのです。病院では、場合によっては親子関係などについて患者さんにお話することがありますが、そのことについて考えていただくことによってよくなることが考えられるわけですから、素直に受け入れることが必要なのかもしれません。




■3月28日(金) 花粉症/春休みの注意■

 花粉症の方の中には、もう10年以上、症状が出ているという人もいらっしゃいます。花粉は、2月から3月がスギ、4月から6月がヒノキ、6月から7月にはイネ科の花粉も飛びます。8月から10月にかけてはヨモギの花粉です。ですから、反応が出やすい人は、いったんよくなっても薬は継続して飲んで体質改善をしたほうがよいのです。「すぐには治らない。年を追ってよくなる」ということを年頭において、治療をしてください。「スローフード」という言葉がありますが、これを薬に置き換えた言葉が「スローメディスン」です。じっくりゆっくり治しましょう、という気持ちがないと治るものもなかなか治りません。ストレスから来るアレルギーが多いですから、治すには時間がかかるということは認識して、イライラしないようにしましょう。特に、親子関係のストレスなどが生まれないように…。治らないからといって他の療法を探さないように…。子供にあたらないように…。お母さんのストレスが子供に投影されて、症状がさらに悪くなる例もありますのでご注意ください。




■3月14日(金) 花粉症

 お天気がよくなってきて、困るな、と思っているのが花粉症の方ではないでしょうか。1平方センチあたり50個くらいの花粉が飛んでいて、数としては多いほうです。風が南から吹くと四国の方から飛んできますし、風が北からだと県北の方からの花粉が飛んできます。
 花粉症は目に来やすく、「アレルギー鼻炎結膜炎」という正式名称です。風邪との区別がつきにくく、19世紀のアメリカでは「枯草熱」と記載されていました。夏、枯草に近づくと熱が出たり、鼻が出たりしたことから、夏風邪と間違われていたのです。その後の調べで、枯草の中の「花粉」が原因であることがわかりました。現在の日本ではスギとヒノキが主な原因です。また秋にはブタクサの花粉症が多くなります。

 症状のない人でも、体がスギに対する過敏な反応を示す人は、実際の花粉症の人の倍近くいるということです。花粉症の有病率が2割ほど。ですから、実際に花粉に反応を示している人は40%くらいにのぼると思われます。これまで花粉症でなかった人も、急に症状が出る場合がありますから、予防は必要です。また、「モーニングアタック」といって、外でついた花粉が夜の間に浸透して、翌朝、症状が出るということもあります。天気の良い日に外出したら、衣服はふるって、洗顔などをするようにしましょう。




■3月7日(金) 接触アレルギー その2

 今週も接触性アレルギーについてです。化粧品がひとつの原因ということが言えますが、他にも有名なのは「ウルシ」や「サクラソウ」。直接触るとかぶれてきます。特徴は、遅く出てくるということ。触ってからだいたい48時間と言われています。これを遅延型アレルギーといいます。ですから、化粧品のお試し用も、1日2日ではわかりません。1週間ぐらい試してみて、初めてわかるのです。化粧品に限らず、軟膏などもそうで、最初は部分的に使ってみて、かぶれなければOKです。そして、最近多いのが「金属アレルギー」。ピアスやネックレスなどです。表面のメッキが汗などにより溶けてきてかぶれるのです。ピアスは皮膚に穴を開けているので場合によっては特に危険です。

 パーマ液、毛染めの染料や色素、香料などもかぶれの原因です。これは、1回染めて大丈夫だったからといって安心してはいけません。アレルギーの場合は2回目にかぶれてくるのです。毛染めを使っても、触れていない顔などもかぶれてきます。1回かぶれると、毛染めの種類を変えても皮膚が「異物」と判断しますので、かぶれます。いったん、毛染めや化粧品を使うのをやめて、きちんと治してから改めて使うようにしましょう。




■2月28日(金) 接触アレルギー その1

 メールをいただきました。栃木県の方です。「1年ほど前、初めて、接触性アレルギーと診断されました。きっかけはアイシャドウで、その後アレルギーによる腫れを何度も繰り返し、現在は何に対して反応しているかわからない状態。シャンプー・リンス・化粧品は低刺激性のものを使っているが腫れることが度々ある。腫れるのは顔だけで、顔の中でも両瞼と左目の下に10円玉くらいの大きさ。パッチテストで本当に安全性はわかりますか。また、今はステロイド剤の軟膏を使っているが、かゆみにはあまり効果がない。このまま続けてよいのでしょうか」という内容です。

 何かに接触したときに皮膚が炎症を起こす状態を「接触性皮膚炎」といいます。アレルギーで起きる場合とそうでない場合があり、例えば、アレルギーでないものとしては、硫酸が皮膚につき炎症を起こすことも「急性毒性皮膚炎」といいます。ところが、紛らわしいものとして、「慢性刺激型皮膚炎」というものがあります。繰り返して毎日触れる中で、かぶれてくるのです。かぶれる、かぶれない、は、その人の皮膚の過敏性によります。この場合はパッチテストではわかりません。本当にアレルギーなのか、皮膚が敏感なだけなのか、区別がつきにくいのですが、一般的には、アレルギー性接触性皮膚炎の場合がほとんどです。例えば「ウルシ」。アレルギーですから、かぶれない人もいますがかぶれやすい植物です。他に、サクラソウなども、かぶれる人とかぶれない人がいます。ところが、毒虫などは触るとたいていヒリヒリします。これは、かぶれるのですが、アレルギーではありません。

 さて、相談者の場合は、最初のアイシャドウはアレルギーでしょう。その後、皮膚がだんだん敏感になっていったのだと思われます。一旦、化粧品をやめて治療をすることが必要でしょう。また、ステロイド剤を使いつづけていることはよくありません。根本的な治療に切り替えたほうがよいでしょう。




■2月21日(金) ドラックアレルギー その2

 薬のアレルギーの中で頻度が多いのが、じんましんや薬疹などの皮膚症状が一般的です。以前は、「ピリン系」の薬が、薬疹が出る薬の代表でしたが、最近はピリンの入った薬は少なくなっています。そうなると、やはり薬アレルギーの基本は、その方の特異体質です。薬アレルギーの人は、他にもアトピーとか花粉症などを持っている場合が多いです。ですから、薬はなんでも合わない、と恐れてしまうと必要な薬も飲めなくなってしまいます。あまり極端に考えず、可能性のある薬を知っておき、また、合わなかった薬を調べるようにします。多いのは、前述の「ピリン」。そして「ペニシリン」や「セフエム」という抗生物質でショックがあることがあります。

 さて、病院で「薬アレルギーがありますか」と聞かれた場合、「ありません」と答えている人が多いでしょうが、薬についてのアレルギーはいつ急に発症するかわからないので、「わかりません」と答えたほうが無難でしょう。薬のアレルギーについては、かかりつけのお医者さんとじっくり調べてみるのがよいでしょう。




■2月14日(金) ドラックアレルギー その1

 メールが届きました。「薬についてお聞きします。先日、やけどを負いました。病院では、抗生物質や痛み止めを出してくれますが、私はドラッグアレルギーなので飲めません。先生は、いつかはいちかばちかで飲まなければいけないというのですが、飲める薬はあるのでしょうか」というものです。

 薬による副作用はいろいろあります。眠くなったり、胃が悪くなったりしますが、これはアレルギーではありません。では、薬アレルギーとはなにか、というと、副作用のなかでアレルギー反応を起こすもの。例えば、アスピリンぜんそく。薬を飲むと発作が出ます。もちろん、軽い場合もありますが、じんましんのような皮膚への症状が多いと思われます。ある薬を飲んで、皮膚症状などが出て「ドラッグアレルギー」と診断されたら、まずはその薬を飲まないようにしてください。薬に関しては、事前にアレルギーについての検査をする方法もありません。検査薬も然りです。ですから、治療の検査薬でアレルギー症状に、ということもあるのです。薬を飲まないわけにはいかない病気もありますので、薬を飲むほうとすれば、不安を抱えたまま服用するということになるのは事実ですが、「ドラッグアレルギー」だからといってすべての薬がNGというわけではないので、慎重に検討するようにしてください。




■2月7日(金) 花粉症の予防

 今日は暖かい一日でした。このような天気になると、花粉症の方は心配になってきます。今年は花粉の出始めが早いようです。一般にアレルギーの病気は子供のほうが多いのですが、花粉症に関しては、子供よりも大人のほうが多いのです。ところが、最近はだんだん、小学生くらいの子供の花粉症が増えてきているのです。外で遊んでいると、目が真っ赤になったりする症状です。スギ花粉が2月から3月。4月から5月はヒノキ花粉です。スギのほうが症状が強いようです。

 さて、花粉症は、昨年までなんともなくても今年は急に発症する、というケースがあります。予防のしようがありません。傾向からすると、アレルギー体質があり、アトピーやアレルギー性鼻炎をお持ちの方は、花粉症になると考えたほうがよいでしょう。対策ですが、花粉予報などをよく聞いて、寒い日や雨の日の翌日の晴れの日は特に注意し、予防をするようにしましょう。外出時にはマスクやメガネを。子供さんもメガネなどをしたほうがいいでしょう。外出後は、うがいと洗顔、目の周囲を洗うようにしてください。衣類にも気をつかいましょう。コートなどは、つるんとしたものがよいようです。外から帰ったときには、部屋に入る前に脱いでしまいます。

 また、血液検査などをすることで、スギ花粉に対する抗体について調べると、花粉症になる可能性があるかどうか、を調べることもできます。




■1月31日(金) 小児喘息

 メールでのご質問にお答えします。「4歳の娘が夜、寝る頃になると咳き込みます。特に雨降りの前の日はよく咳をします。かかりつけの小児科医から貼り薬をもらって毎日胸に貼っていますが,あまり効果がないように感じます。受診するとすれば、日中の咳をしていない時でも大丈夫でしょうか。また、MDIのような即効性のあるものが欲しいんですが…」という内容です。前にもお話ししましたが、「アレルギーマーチ」といい、体質を持っている子供には、マーチングのように年齢によって順番に症状が襲ってくるのです。3歳から4歳は、割と喘息が起こりやすい年齢です。娘さんもこのケースではないでしょうか。というのも、0歳のとき、1歳のとき…と次々出てくる症状も、うまくパスできたのかもしれません。寝る頃に、とありますが、夜明け頃にまた咳をするようになると、より喘息に近いです。また、雨降りの前の日、とありますが、これも、例えば低気圧が近づいてくるときなどは悪化するのです。このような点からアレルギーが見込まれます。そして、貼り薬。喘息を想定して出されている薬だと思いますが、予防薬であり、即効性は見込めません。即効性があるのは、おっしゃっている「MDI」というスプレー薬です。喘息だとしたら、よく効きますので使ってみてはいかがでしょうか。日中、咳をしていないときに受診するのは、まったく問題ありません。まずは受診をどうぞ。




■1月24日(金) 乾燥とアレルギー

 空気が乾燥していると、ウイルスが増殖しやすいので、風邪が流行ってきます。ウイルスは、温度とは関係がないようです。ですから、極端な話、南極では風邪が流行っている、という話は聞きません。空気が乾くと、アレルギーの方も大変です。皮膚アレルギーの人は皮膚がかゆくなったり、喘息の人はのどが乾燥して風邪をひきやすく、発作も出やすくなります。鼻のアレルギーの人は、鼻づまりになりやすく、目のアレルギーの人は、ドライアイに苦しみます。つまり、アレルギーの人は、アレルギー体質を持たない人よりもさらに大変なのです。

 対策の1つとしては、「加湿器」。暖房の効いた部屋はより乾燥していますから、水分を補給しましょう。そして、「入浴剤」。保湿効果のあるものです。「温泉の素」ではなく、あくまでも「保湿」効果を選ぶのです。それでもダメなら、ワセリンなどの保湿薬を使います。かゆみ止めでなく、早目から保湿薬をつけているだけでも、かゆみは改善されます。のどの弱い方には、やはり加湿器。そして、うがいをして潤いを与えることです。うがいはのどの奥のほうで長い時間したほうがいいようです。「鼻うがい」もきちんとやれば効果あり。そして、マスクも保湿効果があります。風邪をひく前にマスクをすることによって、風邪の予防になります。




■1月17日(金) 妊娠とアレルギー

 今日は、メールでの質問にお答えします。「私は2児の母です。2人目の子供を妊娠中、湿疹が出ました。恐らく妊娠アレルギーだといわれました。1人目のときにはありませんでした。3人目の子供を考えていますが、また出るでしょうか。なにか抑えることはできるでしょうか」という内容です。妊娠中にアレルギー症状が悪化する人は少なくありません。原因は、日本アレルギー学会などでも研究していますが、よくわからないのです。出産後に悪化する場合もあります。ただ、様々なホルモンとアレルギー反応が関係していることは間違いないと思われます。「妊娠アレルギー」といわれました、とありますが、実は「妊娠アレルギー」というのはありません。1人目のときは出なかったわけですから、必ず出る、ということではないのですが、もともと喘息やアトピーをお持ちの方は、妊娠中は特に気をつける必要があります。また、アレルギーにはよい薬がたくさんありますが、妊娠中は飲めません。出産の予定のある方は、妊娠する前に治すことが必要になってきます。きちんと治してから、妊娠を迎え、妊娠中は塗り薬などで対処し、出産後、また治療を、という流れを計画的にする必要もあるでしょう。  ちなみに、母親がアレルギー体質の場合は、赤ちゃんも生後2週間ぐらいで反応が出ることがあります。この方の場合は、もともとアレルギー体質があって、1人目のときには反応が出なくて、2人目のときには反応が出た、ということではないでしょうか。出産時のストレスなどによっても変わってくるようです。いずれにしても、アレルギー体質なのかどうかを調べて、3人目の時には、妊娠前に治療をしておくようにするのがよいでしょう。




■1月10日(金) じんましん

 暴飲暴食からくるじんましんのお話です。この時期、胃腸が弱っていますので、普段アレルギーが出ない人でも、急に出ることがあります。「サバ」など特定の物質によるアレルギーではなく、「体調不良によるアレルギー」です。元気だとなんでもないことが、胃腸が弱っていることにより、体が拒絶反応を起こし、じんましんとして出てくるわけです。症状としては、一過性ではありますが、かゆみを伴い、赤くなります。原因は、「サバ」を食べたら必ず出る、といったようなアレルギーによる場合もありますが、そうでないものもあるのです。物理性じんましんといって、ゴムで圧迫したり、なかには手でひっかいただけで出る場合もあります。また、温度による刺激で出る場合もあります。寒い日に自転車に乗ると、それだけで顔に出るのは「寒冷じんましん」と言ったりします。逆に、熱いお風呂に入って出るのは「温熱じんましん」です。これらは温度が適温に戻ればすぐ治りますが、これが1ヶ月以上続いたりすると、慢性的なじんましんになります。このように、原因のわからないじんましんは治りが悪いのです。これが重症になると、全身に発疹が出たり、喉が腫れて呼吸困難になったりします。抗アレルギー剤はありますので、飲むと治ります。ただ、飲みつづけなければならない。その点が医者泣かせなのです。また、最近多いのが自律神経の乱れに関するじんましん。つまり、ストレスによるじんましんです。アレルギーとは違うのですが、コリン性じんましんは、子供が運動をしたり、汗をかくと出てくるじんましんです。

 じんましんは、なかなか原因が見つかりません。ただ、検査をして、じっくり問診をすることによって、原因はわかってくるものなのです。



■これまでの放送内容■
2002.1.9 アレルギーとは
2002.1.16 アトピーについて その1
2002.1.23 リスナーからの質問
2002.2.6 喘息の治療について
2002.2.13 花粉症について その1
2002.2.20 花粉症について その2
2002.2.27 花粉症について その3
2002.3.6 アトピーについて その1
2002.3.13 アトピーについて その2
2002.3.20 アトピーについて その3
2002.3.27 アトピーについて その4
2002.4.3 アトピーについて その5
2002.4.10 いろいろなアレルギーの原因
2002.4.17 食事性のアレルギーについて
2002.4.24 ドラッグアレルギー
2002.5.1 職場のアレルギーについて
2002.5.8 アレルギーの漢方薬による治療 その1
2002.5.15 アレルギーの漢方薬による治療 その2
2002.5.22 アレルギーの漢方薬による治療 その3
2002.5.29 アレルギーの漢方薬による治療 その4
2002.6.5 メールでのご相談
2002.6.12 アレルギー体質が診断できる方法
2002.6.19 ぜんそくの自己管理
2002.6.26 夏場の合併症
2002.7.5 アレルギーの検査法
2002.7.12 アレルギーの検査法 その2
2002.7.19 Eメールでのご相談
2002.7.26 アレルギーの子供たちの夏休みの過ごし方
2002.8.2 体質改善
2002.8.9 過敏性肺臓炎
2002.8.16 お盆のためお休みでした。
2002.8.23 メールでのご質問
2002.8.30 ステロイド軟膏について
2002.9.6 中高年の喘息に似た症状について
2002.9.13 この時期のアレルギー
2002.9.20 ぜんそくと吸入ステロイド
2002.9.27 呼吸器のお話(在宅酸素療法)
2002.10.4 リスナーからのEメール
2002.10.11 もし発作が起きてしまったら その1
2002.10.18 もし発作が起きてしまったら その2
2002.10.25 リスナーからのEメール
2002.11.1 風邪とぜんそくについて
2002.11.8 乾燥肌
2002.11.15 リスナーからのEメール
2002.11.22 インフルエンザの予防接種について
2002.11.29 鼻はアレルギーの司令塔
2002.12.6 喘息死について(川崎事件)
2002.12.13 医療費の患者負担について
2002.12.20 お休みでした。
2002.12.27 マイコプラズマ肺炎